{"product_id":"青い蝶","title":"青い蝶","description":"\u003cp\u003e\u003cstrong\u003e青い蝶\u003c\/strong\u003e\u003c\/p\u003e\n\u003cp\u003e(…小さな体に、大きな羽をまとう全ての者達へ…)\u003c\/p\u003e\n\u003cpre\u003e\u003ccode\u003e\n…また笑った、楽しむように穏やかに。恐らく彼女と。\n\n小さな蝶は、その前の、石の壁の上の生命のない翅々を見た。\n\n「あなた、いつも訳あってするからには、」と囁いた、「この全ての理由を言って？」\n\nしかし王は多分彼女の言葉を聞いていなかっただろう、何故なら少しも笑っていなかった。\n\n...\n\nただ時間が経ってから、黙って窓際に近付いた。前に屈んだ。その眼下には色鮮やかな彼の庭園が見て取れた。蝶の翅に溢れて…\n\n話し始めた。小さな囚われの身よりも風のに向かって饒舌に。「…彼らのうちの多くは」言って、彼らと分かち合ったあらゆるものを思い起こしながら… 今となっては遠い昔…\n\n「…彼らのうちの多くは、決してこの大広間には辿り着かないだろう。\n\n少なくともまだ飛べるうちに。」\n\n「彼らのうちのどれかは、私には全くもって興味がない… 彼らの翅の形や色、決して私の目を楽しませるものではなかった…\n\n私の庭園の回廊に消えて失せるだろう。そして一瞬たりとも生きなかったかのように。」\n\n「他もまた、私を少しも困らせなかった。\n\n私が与えた神酒に漬かり そしてそれに生涯を酔わせるに足りた。」\n\n「最後に、彼らのうちに、また別の蝶たちがいた…」\n\n「どれか―恐らく僅かな、恐らく結構な数、もう覚えていない―かつてこの大広間まで辿り着いたのが。理不尽にも私に立ち向かえると思ったのが。\n\nしかし彼らもいつかは選ばなければならなかった…一瞬だけの死。\n\n或いは終わらない命の延長。」\n\n「何を選んだか知ってるだろう。\n\n君もいつか選ぶだろうあらゆるもの… 他に選択の余地はなかっただろう。」\n\n「ほら 彼らを見てご覧！\n\n私の庭園を飛んでいる。私の近くを飛び そして幸せだ…\n\n彼らの色彩は太陽の下で輝き、私の大広間など決して知らなかったかのように… それを豊かにすることもなかったかのように…」\n\n「もはや私は彼らの幸せだ、小さな蝶よ！\n\n私、私だけが。」\n\n彼女の方に向き直った。彼の視線は彼女の視線に絡んだ。\n\n「受け入れよ」彼女に言った。\n\n「約束する、日に日に君は私達の間の小さな同意を忘れるだろう…\n\nそしてその時、悲しむことなく満開の私の庭園で生き続けるだろう。」\n\n彼は螺旋階段の天辺に向かって進んだ。\n\n最初の彼の城に立ち止まり、そして恐らく最後の段で彼女を見つめるために再び向き直った。\n\n「日に日に君も忘れる、小さな蝶よ…」\n\n「…皆忘れる…」\n\u003c\/code\u003e\u003c\/pre\u003e","brand":"None","offers":[{"title":"Kobo eBook","offer_id":46785426096338,"sku":"0dfff3a6-1c76-3c66-ba2a-6e00675b9911","price":8.05,"currency_code":"CAD","in_stock":true}],"thumbnail_url":"\/\/cdn.shopify.com\/s\/files\/1\/0655\/8980\/5233\/files\/image_c03e0233-f2dc-42c6-a022-5ae4ad6a8126.jpg?v=1773014426","url":"https:\/\/www.indigo.ca\/products\/%e9%9d%92%e3%81%84%e8%9d%b6","provider":"Indigo","version":"1.0","type":"link"}