白草女学園には、ひとつの都市伝説が存在していた。
――美しい、一人の女生徒の伝説。
彼女は、制服の上から白衣を羽織っていて。
彼女は、在学中にしか姿を見ることが出来なくて。
そして、彼女のことを見た者は、卒業するとそのことを忘れてしまうのだという。
早乙女朱紗(さおとめ・あがさ)はそんな白草女学園に入学して三ヶ月が経つ。
クラスメイトに教えられたそんな与太話も、遙か昔に記憶の彼方に遠離ったそんなある日。
迷い込んだ記念館と名付けられた謎の建物の中――一人の女性とに出逢う。
白衣をひらめかせて、まるで妖精のような美しい顔と、女優のような艶やかな黒髪をなびかせて。
彼女は、紫愛――「しあ」と、そう名乗った。
謎の上級生に出逢って、その運命が変わる――!?
明晰だけれど内気、考えることが口に出来ずにクラスでも浮いている……そんな少女が
ある日美しい、けれどミステリアスな先輩に出逢い、そこから始まる事件とは……?