メガネさんは50代の男性で、高校3年生の娘と2人暮らし。会社をリストラされて、そのことを娘には言えず、毎日スーツ姿のまま、お昼過ぎに公園に来ては、何をする訳でもなく、ただなんとなくぼんやりと時間を過ごしては、夕方過ぎに帰っていきました。
メタボさんも50代の男性。認知症になった母の介護のために仕事を辞め、母が介護施設から戻る夕方過ぎまで、やはりこの公園でむだに時間をつぶす毎日を過ごしていました。
そして、アゴヒゲさん。アゴヒゲさんは60代の男性。放火による火事で自宅兼会社を失っただけでなく、長年連れ添った奥さんまでも亡くしました。そして、その土地を離れて流れ漂い、今は河川敷のテントで暮らしています。
そんな訳ありな3人のオジサンが偶然公園で知り合いました。そして、アゴヒゲさんの提案で、大木にツリーハウスを造ることを決めました。子供の頃に、仲の良い友達とワクワクした気持ちで秘密基地を造った時の、あの感動をもう一度味わいたくて。
やがて、失いかけていたやる気と生き甲斐と生気を取り戻した3人は、ついに念願のツリーハウスを完成させました。
ところが……。