辞書なしで超速読月刊英語ニュース 2019年5月号
早速ですが、皆さんが受験する英語の試験にこのような問題が出たとします。
全文を訳せ
"Still, Daly, who is not a voting member on the policy-setting Federal Open Market Committee, reiterated that the U.S. economy is in a good place given that it is close to full employment, inflation is slowly inching up toward the Fed's 2% target, and the federal funds rate is near neutral."
おそらくほとんどの皆さんは、試験の答案の作成と同じように、一度最後まで目を通して、その後で後ろから順に訳すと思います。これは戻り読みといわれています。
しかし、このような一文が長く、構成も複雑な英文は、当たり前のように戻り読みで訳すのではなく、見方を変えてみると意外にも素早く,簡単に訳せることがあります。
つまり、「一度全部読んで、後ろから訳すのは面倒だなあ。」と思った時に、「いっそのこと、前から順番に片っ端から訳してみようかな。」という別の見方、あるいは考え方をするのです。
この長く複雑な英文を、本書では以下のように訳します。
Still, Daly, しかし、ダリーさんは/who is not a voting member 投票権を持つ委員ではない /on the policy-setting Federal Open Market Committee, 政策立案の連邦公開市場委員会の/reiterated 繰り返しています / that the U.S. economy アメリカ経済は / is in a good place 良い環境にあると /given 次のことを考慮すれば / that it is close to full employment,アメリカ経済は完全雇用に近いこと/ inflation is slowly inching up インフレーションがゆっくりとじり高であること /toward the Fed's 2% target,/ Fedの2%の目標に向けて /and the federal funds rate is near neutral. そしてフェデラルファンドレートが中間に近いこと
ほら、こんな風に訳すと、どんなに文章が長くて複雑であっても、信じられないほどスムースに訳せるのです。
むしろ、戻り読みにかかる膨大な作業と時間が完全になくなり、信じられないほど読むスピードが早くなるのです。
私たちが英語ニュースや英文小説などを読む際は、基本的に声を出さずに目だけで読みます。いわゆる目読(黙読)です。
テストの答案を書くのではなく、目読ですから、必ずしも日本語に並び替えて訳す必要がありません。上のように、英語の語順に沿って、パラグラフ(意味のある数個の英単語の塊)に分けてすいすいと流れるようにそのまま訳しても英文の内容は理解できます。
これが本書のパラグラフリーディング(ネイティブスピーカー超速読法)のコンセプトです。
このような一文が長くて複雑な英文は、英語のニュース、小説、文献、マニュアルなどでは頻繁に出てきます。いずれ、皆さんもこういう厄介な英文に出会うことでしょう。その際、今の学校英語の戻り読みだけに頼るのでは心許ない気がします。
備えあれば憂いなと言います。今の戻り読みに,もう一つパラグラフリーディングを加えて「リーディング二刀流」にしておけば、これから出会うすべての英文を、本書の訳のように素早く簡単に処理できます。鬼に金棒です。
なお、パラグラフリーディングの詳細は本文にあります。
TOSHIO HOSOMI
(※本書の一部の記事(★印)にはリスニング用に音声が付属しています。ダウンロードしてお聞きいただきますので、インターネットに接続する必要があります。)
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辞書なしで超速読月刊英語ニュース: 2019年5月号
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