この世界には、
大きな事件よりも――
小さな謎のほうが多い。
街の片隅で起きる不思議な出来事。
消えた鍵。
密室の毒殺。
砂浜に残された足跡。
警察が見落とすような小さな違和感を、
探偵・神代玲司は見逃さない。
彼が解くのは派手な事件ではない。
しかしその裏には必ず、
人間の嘘と秘密が隠れている。
本書には、
静かな日常の中で起こる
20の短編推理事件が収録されている。
・密室の毒殺
・消えない足跡
・暗号のノート
・嘘のアリバイ
・沈黙する証人
・誰もいない部屋
など――
すべての事件は短く、
しかし鋭い真実へと導かれる。
派手なアクションはない。
だが最後の一行で、
世界の見え方が少し変わる。
ミステリーとは、
謎を解く物語ではない。
人間を読む物語である。
静かな夜に読む、
小さな推理の連作短編集。