春のイタリア、藤と日光に満ちた古城で、人生はそっとほどけていく。
**魅せられて四月**は、ロンドンの陰鬱な日常から逃れるように旅立った四人の女性が、ひと月の滞在を通して自分自身と向き合い、再生していく物語です。年齢も境遇も異なる彼女たちは、城の庭で花のように咲き、互いに影響し合いながら、忘れていた喜びや愛、そして希望を取り戻していきます。
静かなユーモアとやさしい眼差しで描かれるのは、結婚の倦怠、孤独、信仰、そして「もう一度生き直す勇気」。春の光のなかで、心は軽くなり、人生は思いがけず新しい扉を開く――。
読む人の胸にも、そっと四月の風が吹き抜ける一冊です。