COVID-19の感染拡大は,私たちの暮らしを大きく変え,3年以上にわたり「非常時」を経験させた.その過程で,保健所や病床の不足,医療従事者への偏見,非正規雇用の失業や不十分な所得保障,精神科病院でのクラスターなど,社会の脆弱性が浮き彫りになった.現在,日常は戻りつつあるが,これらの課題は解決されていない.2023年3月のやどかり研究所報告・交流集会では,福祉・介護・教育の現場からCOVID-19への対応と課題が報告された.感染症の収束とともに問題が消えるわけではなく,非常時の対応の成否は日常の体制にかかっている.本特集では,この3年間の経験を社会全体で共有し,今後に活かすことの重要性を伝えている.
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目次
街角から マクロな構造的視点で,建設的な批判を 坂本智代枝
第21回やどかり研究所報告・交流集会
特集
COVID-19の3年を未来につなぐ
現場からの問題提起
第21回やどかり研究所報告・交流集会
◇調査研究 COVID-19感染拡大時の精神障害のある人や家族,事業所職員への影響と経験知の調査研究 渡邉 奏子/萩﨑 千鶴/渡邉 昌浩▶3
◇各現場からの報告
障害者福祉の現場から COVID-19感染拡大に関するこれまでの取り組みと今後の対応 鈴木 裕貴
高齢者介護の現場から 「史上最悪の介護保険改定」を巡って 小島 美里
大学教育の現場から コロナ禍以後の大学教育を考える 山口 忍
◇指定発言 3年間の経験から明らかになった課題 松田 正己
居合わせることの重要性 藤井 達也
関係性の意味を問われた3年間 結城 俊哉
◇第21回やどかり研究所報告・交流集会
特別報告 総括所見が指摘する日本の精神科医療の課題
精神障害のある人が地域で暮らす権利 増田 一世
研究報告 やどかりの里の「知」は精神保健福祉教育にいかに活かされるか
歴史的背景を踏まえた研究計画 東田 全央/藤井 達也
研究報告 精神科領域における「造形教室」
「二重の『つくる』場」,その実践と可能性について 飯塚 瑠美
◇上映会&トーク
隠された真実を知る 増田 一世
映画「夜明け前のうた-消された沖縄の障害者」
(2023年4月27日~28日)
◇第21回やどかり研究所報告・交流集会プログラム
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